統合失調症とは
統合失調症とは幻覚や妄想といった陽性症状や、意欲の低下、感情がわかりずらいなどの陰性症状、記憶力の減退、融通性の低下などの認知機能障害がみられる疾患です。また自分は病気であるという認識が乏しいことが多く、受け入れることが困難な場合があります。
統合失調症の原因
統合失調症の原因は様々な仮説がありますが明らかにはなっていません。日常生活におけるありふれたストレスから、脳に情報を伝える伝達物質の異常や生まれながらの素因(遺伝)、環境などが複雑に関係しているといわれています。
統合失調症の症状
統合失調症では脳の様々な働きが正常に働いていない状態となっているため、現れる症状や時期は個人によって異なります。主な症状としては、陽性症状、陰性症状、認知機能障害があります。
1) 陽性症状
- 幻覚
- 妄想
- まとまりのない発語
- まとまりのない行動
2) 陰性症状
- 社会的引きこもり
- 感情表出・自発性の低下
- 意欲減退
- 無関心
3) 認知機能障害
- 記憶の減退
- 融通性の低下
- 作業の遅さ
- 了解の悪さ
統合失調症の治療法
統合失調症の治療は薬物療法と心理社会的療法が基本となり、症状の改善、再発防止を図っていきます。
薬物療法は、主に脳の神経伝達異常を調節して症状を抑えるための薬剤を使用します。日常生活を送る上でも充分な休養、バランスのとれた食事など、規則正しい生活でしっかりと脳を休ませることで、良い状態を維持していきます。